高松市で宇宙のような幻想的な写真が並ぶ展示会が開かれています。
高松市の歯ART美術館で開かれているのは、高松市の写真家・司煌さんの個展「虹の宇宙」です。宇宙に浮かぶ惑星を写したように見える写真。実は、本物の天体ではなくシャボン玉です。
司煌さんは30年前から、シャボン玉を宇宙の惑星などに見立てて写真を撮り続けています。
始めたきっかけは、写真家のアシスタント時代に先輩から急遽作品を提出するよう言われたこと。すぐに撮影できて面白そうなものを考えシャボン玉を撮ってみたら、幻想的な宇宙のような写真が生まれたことが始まりだそうです。
(写真家/司煌さん)
「撮れば撮るほど奥が深い。いくらでも撮れるんだけど、思ったのはなかなか撮らせてくれないね」
2024年、「モナコ・日本芸術祭」で名誉賞を受賞した作品です。オレンジ色に染まるシャボン玉は火星にも見えますが、どこかの惑星が激しく燃えているようにも見えます。
「自由に想像して楽しんでもらいたい」という思いから、作品名は1つも付けていないそうです。
(写真家/司煌さん)
「(来場者が)各々自由に感じてもらえたらそれで私は満足なので。癒やしですね。ぼーっと見てそれで休まってくれたらいいかな」
「虹の宇宙」は歯ART美術館で7月30日まで開かれています。