ともに国際芸術祭が開かれている高松市の島と台湾の島の子どもたちがアートでつながります。一緒に作るのは、大きな「たこ」です。
シートの上で思い思いのポーズで寝転がっているのは、瀬戸内国際芸術祭の会場の一つ、高松市の男木島の小中学生です。
そろばんや分度器など学校らしいものも置かれています。太陽の光に当たると色が変わる感光シートに影を作って、模様を浮かび上がらせます。
企画したのは長野県在住の現代アーティストの木村崇人さん。女木島の瀬戸芸作品「カモメの駐車場」で知られています。
まず子どもたちは、影になると面白そうなものを校内から探し、置き方やポーズを考えます。
台湾の島で行われている「馬祖国際芸術島(ビエンナーレ)」の交流プロジェクトの一環で、台湾の島の子どもたちの作品と組み合わせて1つの大きな「たこ」を作ります。
仕上げに感光シートを水で洗って色を定着させます。
(シートを洗う児童)
「定規(分度器)めっちゃちゃんと写ってる!そこ!」
最後に作品を広げると、まるで青空のような鮮やかな青に、真っ白な形や文字が浮かび上がりました。
(参加した中学生は―)
「国(と地域)をまたいで自分たちの作品が行くのはすごいいいなと思います。青と白で空っぽい感じもあるので空に馴染んでくれるのが楽しみです」
男木島と台湾の島の子どもたちがそれぞれ作った布を木村さんが「たこ」に仕立て、2025年9月に台湾の空を舞う予定です。