岡山市に本社があるベネッセコーポレーションが、全国の小学1年生から6年生 約1万7000人と小学生の子どもを持つ保護者 約2800人を対象に、「夏休みの宿題」についてインターネットでアンケート調査を行いました。
これまで夏休みの宿題は「すべてやるもの」という前提でしたが、調査によると「やらなくていい」任意制の宿題があることが分かりました。42%が任意制の宿題があると答えています。その宿題の中身についてたずねたところ(複数回答可)、「自由研究・工作」が30.2%、「読書感想文」が27.4%などとなりました。宿題が任意であることについて69.8%の保護者が「賛成」と答えていて、「子どもが選んだ宿題のほうがやる気がでる」「共働きで平日不在のため、強制だと親の負担が大きい」など子どものやる気や家庭の事情などから多くの保護者から支持されているようです。
夏休みの宿題でもっとも大変なのは、子どもと保護者両方が「自由研究・工作」と答えました。自由研究に何らかの形で関わる保護者は94.4%と、各家庭での大変さが浮き彫りとなりました。子ども一人ではまとめきれず親の手伝いが必要なようです。
調査結果を受けてベネッセコーポレーションの進研ゼミ小学生講座の責任者、水上宙士さんは、「共働き家庭が増える中、夏休みの宿題のあり方が変わっていることが分かる。ただ、自由研究が大きな悩みであることは変わらないよう。学校現場では今、自分で課題を設定し探求する学習が重視されつつある。保護者の方には、お子さまの興味や疑問に寄り添いながら必要に応じてサポートし見守る姿勢を大切にしていただきたい」としています。