8月から夏会期が開かれている「瀬戸内国際芸術祭」。かつてこの瀬戸芸にかかわったアーティストたちも出展している国際文化交流イベントが大阪で開かれています。
大阪市の様々な場所を会場に8月2日に始まった「We TAIWAN 台湾文化 in 大阪・関西万博」には、38組のアーティストが参加しています。
会場の一つ、グラングリーン大阪では台湾の伝統工芸と最新技術を組み合わせた作品が展示されています。
台湾の染色アーティスト、ウェイ・リン・ヤンさんの作品「回遊」。この作品はヤンさんが2013年の瀬戸内国際芸術祭に展示した作品をもとにしています。石を磨くための布で、海と水の循環を表現しています。
また日本統治時代の台湾に残された模型の上をプログラミングされた光が自在に動き、どこか懐かしい形式を浮かび上がらせる作品も人気を集めています。
イベントを共同企画したキュレーターの1人で、2022年の瀬戸内国際芸術祭で開催された「瀬戸内アジアフォーラム」にも登壇したリン・コンインさんはイベントについて「小海は特に台湾の人々の手、私たちがどのように手仕事で芸術作品を作り出しているのか、あるいは手によって日常生活をどう作り出しているのかを伝えたい」と語っています。
「We TAIWAN 台湾文化 in 大阪・関西万博」は8月20日まで開かれています。