岡山市議会が27日、カスタマーハラスメントの防止に向けた条例の素案を明らかにしました。検討していた違反者への罰則を設けない方針です。
岡山市議会の特別委員会で「カスタマーハラスメント防止条例」の素案が示されました。
基本理念として、就業者と顧客らが対等な立場で、互いを尊重することなどを掲げています。
その上で、声を荒らげるなどの「威圧的な言動」や、顔や名前を許可なくSNSに公開することなどを含む「個人攻撃」、「性的な言動」「過度な謝罪の要求」など13の行為がカスハラに該当するとしました。
岡山市議会ではこれまで違反者への「罰則」も検討していましたが、カスハラ防止の機運を高めることに重点を置くとして、罰則を設けない方針を明らかにしました。
(岡山市議会 特別委員会/高橋雄大 委員長)
「まずはカスタマーハラスメントがどういう行為か周知して、それがどれだけ社会に悪影響を与えるか、しっかり周知していくことが大事」
岡山市議会は2026年度の条例施行を目指して今後、骨子案の策定やパブリックコメントの募集を行うとしています。