岡山市が計画している新しいアリーナ。大森市長は岡山県の伊原木知事に対し計画の参画について意向を聞きたいと協議を申し入れていましたが、県が応じず「参画しない」と回答したことが分かりました。
(岡山市スポーツ振興課/吉田武生 課長)
「去年と状況は変わっておらず、県としては現時点ではアリーナの整備に参画する判断には至らなかったという回答をいただいております」
岡山市は、約280億円かけて北区野田に最大1万人規模のアリーナの整備を計画しています。市は、これまでに「経済効果が市外にも及ぶ」などとして県に費用の一部を負担するよう求めましたが、2024年5月、県は「参画するという結論には至らなかった」と回答しました。
市は、当初の計画より施設の規模が拡大していることなどを踏まえ、県に改めて参画の意向などを聞こうと10月10日、大森市長と伊原木知事の対面での協議を申し入れました。
市と県によりますと、28日午前、県の幹部らが市役所を訪れ「2024年5月以降、状況が変わっていないため現時点では参画しない」と口頭で回答したということです。
また、県は「トップ同士が協議する段階になっていないので現時点では協議に応じない」としています。
(岡山市スポーツ振興課/吉田武生 課長)
「一緒に進めさせていただきたいという岡山市の思いは変わらないのですが、岡山市とすればこれまで通り(計画の)実現に向けて検討を進めていく」
市は、「最後の回答とは認識していない。引き続き県とコミュニケーションを取りたい」としています。