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大好きなファジアーノで岡山を元気に!高校生が「推しスポット」をアウェーサポーターにPR【青春のキセキ】

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 岡山・香川の高校生を応援する青春のキセキです。今回はファジアーノと地元を愛する高校生の大いなる挑戦を紹介します。

 「大好きなファジアーノで地域を元気に!」。普通の高校生活を送る中でふと抱いた思い。思いを込めた1通のメールは、J1クラブ、行政をも動かすビッグプロジェクトに。

(金光学園/石井遥菜さん[2年])
「自分の企画に振りむいてくれて、高校生ながらでもこんなことできるんだよって」

 ファジアーノ岡山のホームで行われたセレッソ大阪戦。金光学園2年、浅口市出身の石井遥菜さんはとある企画の準備に追われていました。

 それが、地元の高校生とファジアーノ、岡山県がコラボした「One★Star プロジェクト」。ファジアーノの試合へ全国各地から訪れる対戦相手のサポーターに向けて、地元の高校生が「推しスポット」を売り込み、「岡山県をもっと楽しんでもらおう!」という観光促進キャンペーンです。

 プロジェクトメンバーはファジアーノサポーターの高校生7人。中でも石井さん、実はこのプロジェクトの「発案者」です。

(金光学園/石井遥菜さん)
「高校生すごい微力な存在だと思うんですけど、自分でも何かできることはないかなと思って、自分も何か地域を盛り上げるきっかけができたらいいなと思って」

 子どもの頃からのファジアーノサポーター、石井さん。J1昇格を果たした今シーズンスタジアムである変化に気が付きました。

(金光学園/石井遥菜さん)
「ファジアーノの試合を見に行っている中で、アウェーの人がすごい増えているなと思って」

 今シーズン岡山を訪れたアウェーサポーターは、J2時代とは比較にならないほど数が急増。

 そのサポーターたちが県内各地の観光地を訪れ、SNSなどで発信する様子はネットでも話題となりました。

 それを見た石井さん。いてもたってもいられなくなり、ある行動に出ます。

(金光学園/石井遥菜さん)
「アウェーの人にとって出てくる観光地とかはすごい有名なところばっかりで。地元に根付いたお店をいろいろな人に知ってもらいたいなと思ったのがきっかけ。ちょっとお母さんに相談してこんなことやってみたいと思うって言ったら『もうじゃあ(ファジに)送っちゃいなよ!』って感じで」

 石井さんがクラブに届けた1通のメール。これが偶然、クラブの思いと一致します。

(ファジアーノ岡山 ホームタウン推進部/森岡祐平さん)
「どうやったら県内をアウェーサポーターさんがもっと回ってくれるんだろうと、ちょっと頭の中にイメージし始めたタイミングだった、その時にちょうど石井さんがインフォメーションメールをくれて『これや!』と」

(金光学園/石井遥菜さん)
「ラッキーです」

 まさかの企画採用から順調に仲間も集まり、「One★Star プロジェクト」は晴れて7月に本格始動となりました。

 この日は推しスポットを紹介するための取材活動日。

 石井さんが推しスポットに選んだのは地元の浅口市金光町にある1950年創業の「つちや食堂」です。

 小さいころから家族で通い、今も学校帰りに友達と頻繁に訪れる思い出の場所。ちなみに、全メニューを制覇したそうです。

(金光学園/石井遥菜さん)
「料理もすごくおいしくて、すごいアットホーム。あたたかいお店なのでこのお店を選んだ」

 そんな石井さんが一押しするメニューが、カツ丼。通称「光るカツ丼」とも呼ばれ、卵の黄身や中華スープで作った「あんかけ」がのるなど、味も見た目もインパクト抜群。創業当初から愛される人気ナンバーワンメニューです。

(つちや食堂 3代目店主/松尾正一さん)
「遠征に来られたサポーターさんが岡山県内いろいろなところを、岡山に限らず香川とか、鳥取とかの方まで行かれているのを見てたので、うちを紹介したいと言ってくださったのがものすごくありがたかった」

(金光学園/石井遥菜さん)
「自分が電車に乗っていても倉敷から乗ってくるアウェーサポーターは多くて、それより前(西側)は見たことないので、来てほしい。めっちゃ期待してます」

 そして迎えた本番当日。この日のために仕上げたパンフレットを配布するほか、一押しスポットを写真を使って直接紹介したり、お手製の限定フラッグを置いたフォトスポットを設けたり、高校生それぞれがアイデアを出し合ったブースには多くのサポーターが訪れました。

(C大阪のサポーター)
「ちょっと今からじゃ回りきらないよ(笑)ありがとう! ちょっとこれめっちゃ気になってたんよ」

 石井さんもしっかりとつちや食堂をアピールです。

(C大阪のサポーター)
「めっちゃうれしいですこれ、どこ行ったらいいかわからんくなるからこういうのめっちゃうれしいです」
「ここ行きたい!」
「な! おいしそう!」
「つちや食堂行きたい」

(金光学園/石井遥菜さん)
「たくさんの方にパンフレットを受け取ってもらって、『もらいたかった~』って言って来てくれる方が多くて。こんなにちゃんと本当に開催できて、できるって思ってなかったからうれしいです。うれしい、本当にありがたいなって思います」

 「地域を元気にしたい」と踏み出した一歩でJ1クラブ・そして県をも巻き込んだ石井さんの挑戦。積み上げた自信は、また次の一歩を踏み出す原動力となったようです。

(金光学園/石井遥菜さん)
「地域活性化を目標に自分はこのプロジェクトを始めたので、この取り組みがもっと広がっていろいろな場所でも起きるようになって、もっと広めていきたい」

(2025年10月23日放送「News Park KSB」より)

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