2025年も残り1カ月半ほどです。「白備前」という手法で作られた2026年の干支「馬」の置物の窯出しが岡山県備前市で行われました。
(木村玉舟さん)
「焼け具合はいいんじゃない、いい感じで炎が上に上がったんで、思ったように焼けています」
窯出しを行ったのは備前焼作家の木村玉舟さんです。木村さんは白と赤が混ざった色合いが特徴の「白備前」という手法で毎年干支の置物を作っています。
今回は2026年の干支「馬」を40体作っていて、12日はそのうち約20体を窯出ししました。
木村さんは岡山県にある乗馬クラブや東京都の上野動物園などで馬を観察し、イメージを膨らませたということです。
足が割れないように、かつ軽やかに走っているように見える姿にこだわったといいます。
(木村玉舟さん)
「飛躍の年になりたいなと思っているので、『うま』くいくようにいい形の馬をデザインしました。(見た人に)1歩でも半歩でも飛び上がってもらえる年になればな」
そんな木村さんは2025年、備前焼作家となり50周年、白備前を本格的に作り始めて30周年の節目を迎えました。
(木村玉舟さん)
「とりあえずここまでやってこれたという自分自身の感謝の気持ちと、これからまた新しい飛躍ができたらうれしい」
白備前の馬の置物は、11月26日から12月1日まで天満屋岡山店で開かれる個展で展示販売されます。