「白備前」という手法で作った備前焼の窯出しが24日、岡山県備前市で行われました。
窯出しを行ったのは備前市在住の備前焼作家、木村玉舟さんです。
木村さんは1995年から毎年、干支の置物を制作していて今年は10月3日に火を入れ、9日間かけて焼き上げた作品を窯から出しました。
(記者) 「こちらが窯から出されたばかりの作品です。来年の干支、白いネズミがカボチャの上にちょこんと乗ったり、顔をのぞかせたりしていてとってもかわいらしいし味がありますよね」
木村さんは「下松」という地元の土を使った「白備前」という備前焼も作っています。
「下松」は他の備前焼の土と比べて鉄分が3分の1ほどしかなく、少し赤みがかった乳白色に焼き上がるのが特徴です。
(備前焼作家/木村玉舟さん) 「ネズミがちょっと酒に酔っているような感じに焼き上がっていて僕自身、感動した。災害(台風)と災害の間に 窯をたいているので、日本がもう少し元気になるような1年になってほしい。来年はオリンピックもあるし」
完成した作品は、11月20日から天満屋岡山店で開かれる木村さんの個展で披露されます。