Park KSBアプリに寄せられた疑問をもとにお伝えする「みんなのハテナ」。
今回は「春の天気」についてのハテナです。
4月も折り返しを迎え、初夏の気配を感じるようになりました。
「春の天気が変わりやすい理由」や「春に瀬戸内海で濃霧が発生しやすい理由」など視聴者のみなさんから寄せられた疑問を高松地方気象台で聞いてきました。
疑問に答えてくれるのは高松地方気象台の調査官の横田寛伸さんです。
春の天気はなぜ変わりやすい?(高松市 遥香の父ちゃん 57歳 など)
ここ数日もめまぐるしく天気が変わっていますが、春の天気にはどういった特徴があるんでしょうか?
(高松地方気象台 調査官/横田寛伸さん)
「春になりますと低気圧と高気圧が交互にやってきます。
特に高気圧は移動性高気圧で中国大陸から日本の方に移動してやってきます」
4月10日~12日の天気図です。香川では10日(金)は曇り時々雨、11日(土)は晴れ時々曇り、12日(日)は曇り時々晴れとなりました。
高気圧に覆われると晴れます。一方で高気圧の中心が離れて低気圧になると、南から湿った空気が流れ込んで層状の雲が広り、時には「雨」をもたらします。
春は偏西風が蛇行しながら東から進んできます。偏西風の谷の部分では雨が降りやすく尾根の部分では晴れやすくなります。偏西風が波打ちながら西から東に進むので、日本は谷と尾根が交互にやってくるので雨になったり晴れになったりするのです。
春が短くなっている?(倉敷市 ちぃ 52歳)
2026年の高松市のソメイヨシノの開花は3月25日で、満開は4月1日でした。
KSBで調べたところ、2000年から10年間の平均は4月3日ごろなんです。さらにさかのぼり、1990年からの10年間の平均は4月7日ごろでした。30年で7日間くらい満開日は早まっているようです。
(高松地方気象台 調査官/横田寛伸さん)
「桜の開花が早まっているのは地球温暖化の影響であると言えるかと思います」
ちなみに4月の最高気温が25℃を超えた「夏日」の日数を調べたところ、2015年までの10年間の平均が1.5日だったのに対して、2025年までの10年間は2.4日という結果も出ました。
春の瀬戸内海で濃霧の原因は?(高松市 気まぐれboy 62歳)
(高松地方気象台 調査官/横田寛伸さん)
「春になりますと暖かい空気が南からやってきます。他方、海の温度は冬の冷たさがまだ残ったままになっていますので、海は冷たい状態になっています。冷たい海に暖かい空気が触れますとそこで空気が冷やされて水滴になります。それが霧と言う形で私たちに見えるようになります。
冷たい海に暖かい湿った空気が冷やされて霧が発生するということです。
さらに霧に関して別の質問も――。
「停船勧告」とは何?
高松港の最初の停船勧告は1967年4月10日に「高松海上保安部」が出しました。その後、安全意識の高まりで利用者の理解が徐々に得られるようになり、2010年に自主規制になりました。
今では、高松港を発着するフェリーなどの9社でなる「三九会高松港濃霧対策委員会」が出しています。
(三九会高松港濃霧対策委員会/堀川文裕 会長)
「高松港から見まして、大体500m以内まで霧がかかりましたら『三九会』で停船勧告をかけております」
こうした厳しい決まりができた背景には、1955年5月11日に瀬戸内海で起きた「紫雲丸事故」があります。
旧国鉄の連絡船「紫雲丸」は濃霧が立ち込める高松港沖で貨物船と衝突して沈没。修学旅行中の児童生徒など約170人の犠牲者が出ました。
(三九会高松港濃霧対策委員会/堀川文裕 会長)
「濃霧の事故ですから、船会社とすれば一番肝にしなくてはならない。安全が一番」
(2026年4月16日放送「News Park KSB」より)