旧香川県立体育館の近隣住民が解体工事の中止を求める仮処分を高松地裁に申し立てたことが8日、分かりました。
(仮処分を申し立てた近隣住民)
「建物を保存するタイムリミットが近いので。何もせずに壊されるのを見るのはちょっとしのびがたい」
仮処分を申し立てたのは、旧香川県立体育館の近くに住む男性(62)です。子どもの頃からこの体育館を見て育ち、32年前からはすぐ近くに店舗と住宅を構えています。
申立書によると、「文化的、公共的価値を備えた建物を解体することは社会的相当性を欠く」などとし、近隣住民の「景観・生活環境利益」を保全するため、裁判所に解体工事の差し止めを命じるよう求めています。
「仮処分申請」は通常の裁判の結果を待っていては取り返しがつかない不利益が生じる場合、裁判所に一時的な措置を求める法的手続きです。
旧県立体育館を巡っては民間資金での再生を目指す団体が2025年11月、解体工事費用の支出差し止めを求める住民訴訟を起こしていますが、県は2026年4月に解体工事に着手しています。