ウクライナ軍が初めてアメリカから供与された長距離ミサイル「ATACMS」でロシア領内を攻撃したとロシア国防省が明らかにしました。
ロシア国防省は19日、ウクライナ軍がアメリカが供与した射程およそ300キロの長距離ミサイル「ATACMS」でウクライナ国境に近いブリャンスク地方を攻撃したと発表しました。
ロシア国防省はミサイル5発を撃墜したものの、1発のミサイルの破片が「軍事施設の技術領域」に落下し、火災が発生したとしています。
ウクライナの通信社「RBC」も、軍の情報筋の話としてウクライナ軍が初めてロシア領への攻撃に「ATACMS」を使用し、ウクライナ国境からおよそ130キロのロシアのブリャンスク地方の目標に命中したと伝えています。
これに先立ち、アメリカメディアはバイデン政権がウクライナに対して「ATACMS」を使ってロシア領内を攻撃することを許可したと報じていました。
ウクライナは欧米から供与された長距離兵器のロシア領内への使用を強く求めてきましたが、バイデン政権はロシアとの対立がエスカレートすることを懸念して、これまで使用を認めていませんでした。