積雪日本一の青森県の酸ケ湯では一気に季節が進んだということですが、これで冬が来たということでしょうか。気象予報士・今村涼子さんの解説です。
■きょうで「冬スイッチON」
日本列島には冬のスイッチが入りました。上空の寒気の様子は18日から19日にかけて、強い寒気が流れ込んできました。
この北からの寒気が流れ込みやすい状況にも入ってきたので、冬に入ったと言えるかと思います。
(Q.今年の冬は寒さはどうなのか?) 今年の秋も気温変動が大きかったんですが、冬もその傾向が続きそうです。急に寒くなったり、季節外れの暖かさがやってきたりと、まだ変動が大きくなりそうです。
19日に出た気象庁からの長期予報にもそれがうかがえるデータとなってきています。
12月の気温の予想ですが、全国的に黄色になっています。どちらかというと高めの傾向を示しています。
では、1月になるとどうなるかというと、色が変わり水色になりました。西日本から東日本にかけては今度は低めの傾向を示しているということになります。
12月、1月を並べてみると、色が変化して、暖かい月そして寒い月と傾向が分かれてくるという予想になってきたんです。
この暖かい12月も実は油断禁物で、おしなべるとちょっと高めで寒い日は結構ありそうです。
■寒さと温かさ…“極端な冬”に?
今度は北極で作られる寒気が関わってきます。寒さのおおもとは北極を中心にして作られる寒気で、日本方面に流れ込んでくると寒くなります。
これが今、北極から日本などの中緯度に流れ出やすい動きになってきていて、20日以降、週末にまた南下したり、来週になるとまた上がりますが、月末になるとまた流れ込んでくるように、周期的に小刻みに寒気がやってきそうです。
これから12月にかけて気温のベースとしては高めですが、このようにちょくちょく寒気が来ると、一気に寒くなります。
(Q.平年よりやや高い12月の中でも寒い日や暖かい日が極端ということか?) それをおしなべるとちょっと高めです。
まだまだ体にこたえる、激しい気温変動が続きそうです。