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「過去にない豪雪に」専門家が今シーズン警鐘 “海水温上昇”で魚の生息域に異変

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列島を襲った突然のドカ雪。背景には海の異変がありました。

■今シーズン1番の寒気・西日本で初雪 高速道路、前方を走る車の姿が見え辛くなるほどの雪…路面のタイヤ跡も徐々に雪に覆われていきます。日本列島には今シーズン一番の強い寒気が流れ込み、和歌山など西日本でも初雪となりました。広島県庄原市高野では、12センチの積雪を観測。九州でも… 大分県九重町では昨夜から雪が降り始め、朝までに約3センチの雪が積もったといいます。

■“ドカ雪”に悪戦苦闘「ようやく冬来た」 冬山登山に訪れた人は… 「きのう練習しておけばよかった…上まで行けるかなと思ったんですけど行けなかったです」 普段雪に慣れているはずの地域でも… (草薙和輝アナウンサー)「時刻は午前10時、長野県の小谷村です。この辺りも雪が強くなってきました。あちらでは住民の方が除雪作業を行っています」 長野県小谷村では16センチの積雪を観測。12月上旬までにここまで積もるのは7年ぶり。平年の積雪量は9センチ、2倍近くの雪が一気に積もったことになります。 Q.この除雪機使うのは今年初めて? 「初めて、ようやく冬が来た感じです」 Q.例年と比べて今年の雪の降るタイミングは? 「降りはじめは遅いです」

■「過去にない豪雪に」専門家が警鐘 突然降ったドカ雪。それが、今年の特徴だと専門家は話します。 (三重大学・地球環境学 立花義裕教授)「ひとたび寒波が来れば今までと違ってドカーンと降る。過去にないほどの豪雪になる。」 原因は長引いた暑さによる海水温の上昇。大陸から強い寒気団JPCZが流れ込むと、日本海の高い海水温でこれまでより多くの水蒸気が発生し、雪雲が発達しやすいと言います。 (三重大学・地球環境学 立花義裕教授)「海面水温というのは一旦温度が上がるとなかなか下がらない。ですから夏の影響が冬まで尾を引くんですよね」 特に北日本の海水温は高いままです。

■海に異変 冬名物「ハタハタ」水揚げなし 秋田県男鹿半島。この時期、平年なら冬の名物「ハタハタ」漁で賑わいますが、今年はまだ、水揚げされていません。 (漁師歴40年)「こんなにとれないことはない。やっぱり海水温が高くなっている、最近な」

■海に異変 北海道フグ豊漁 生息域北上か 一方、北海道ではフグが豊漁。海水温の上昇で、西日本にあったフグの群れの生息域が北上した可能性があるといいます。北海道は2019年以降、全国1位の漁獲量です。新たな特産品として、東京をはじめ全国に送られる北海道のフグ。 Q.これ全部フグですか? (マルヤス安藤水産 安藤宏社長)「そうです。これマフグで」 Q.冷凍されている状態でどれくらい量ある? 「2トンくらいですね」 Q.マフグっていうのはどういうフグ? 「フグの女王と呼ばれています」 Q.味は? 「かなりなめらかで、しっとりした食感だと」 今年もフグは豊漁だといいます。 (マルヤス安藤水産 安藤宏社長)「(去年と比べて)3割増しくらい」 Q.なぜ増えている? 「温暖化じゃないですか。温暖化で南の方の魚が来ているので、その流れで一緒に来ているんじゃないかな」

12月8日『有働Times』より

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