警察手帳を見せる“ニセ警察官”の姿が公開されました。
警察手帳のようなものを見せる男。今月、盛岡市に住む男性に掛かってきた電話でビデオ通話をしている時の画面です。
警察官を名乗る男は、自宅や個人の携帯電話からSNSでの連絡を指示したうえで、警察手帳や逮捕状を見せ、口座情報などを尋ねて金銭を要求。
実はこれ、“詐欺電話”です。
警察官を装った手口はテレビ朝日系列のスタッフの電話にも…。
警視庁の警察官を名乗る男 「私、警視庁って言って東京の警視庁の本庁なんですけど」
先月、実際に掛かってきた電話。声の主は、自らを「警視庁捜査二課」のサイトウと名乗りました。
警視庁捜査二課を名乗る男 「詐欺グループの主犯格のモリアキラという人物が逮捕されたと同時に、自宅から大量の銀行のカードが出てきましたと。その中の1枚が(名前)さんの名義で(〇〇)銀行のキャッシュカードが押収された」
男は、スタッフの名前や住んでいる自治体、口座を開設している銀行の名前まで知っていました。
警視庁捜査二課を名乗る男 「これ放っておいてしまいますと、資金洗浄の罪は成立する。そうなった場合(名前)さん名義の財産が凍結されると同時に、逮捕起訴される場合がある」
さらに…。
警視庁捜査二課を名乗る男 「事件の詳細が他の人には絶対に言えないんですよ。絶対に他の人に話さないようにお願いします。絶対に他の人が入らないようにお願いします」
その後「取り調べを行うため」と言って、ラインでのやり取りに誘導され、スタッフが断ると一方的に電話が切られました。
警察によりますと、LINEで警察手帳の画像を送信したり、取り調べを行うことは絶対にないということです。