心配なのは野菜への影響です。「キャベツ」が大きくならないということです。
■東京で6日連続「乾燥注意報」
50代の人 「(Q.ポケットにできるだけ突っ込んで?)すぐに(手が)乾燥しちゃうから。もう寒いから。常に保湿の良いハンドクリームを探しているような気がする」
12日の東京都心の最小湿度は26%。6日連続で「乾燥注意報」が出されるなど、例年よりも“早くて長い”乾燥シーズンとなっています。
20代の人 「ずっとリップクリーム塗っています」
■カラカラで異変 旬の野菜ピンチ
茨城県古河市にある畑を訪ねると、旬のキャベツに大きな影響が出ていました。
鈴木農園 鈴木弘晃さん 「出荷できない小さなキャベツも混在している状況。ソフトボールくらいの重さしかないと思う」
実は、同じ農園のキャベツでも、およそ1カ月前は全く逆の状況でした。
11月は残暑が影響し、育ちすぎて破裂してしまうキャベツが多くありました。それが一転、今度は十分に成長しない事態に。
なぜ、1カ月前と正反対の状況になっているのでしょうか。
鈴木弘晃さん 「(土が)カラカラですよね…。根っこも土の中の栄養素を吸収するのに水分も必要になってくるから成長が遅れてしまっている」
12日も古河市の最小湿度は28%。乾燥の一つの目安、湿度50%以下の日は15日間続いています。
十分すぎる日当たりで「養分」はあっても成長に必要な「水分」が不足し、大きくならず、収穫をためらう事態になっているのです。
鈴木弘晃さん 「一日とれなかったら25万から30万円と収入が減ってしまうので、きつい」
一方、異例の晴れ続きで本来1月にとれるはずの「ハクサイ」の生育は前倒しに。
遅れるキャベツと早まるハクサイ。2つの野菜の収穫時期が重なるなど、年間のスケジュールに狂いが生じているといいます。
ただ、日当たりが抜群な分、味は格別です。
鈴木弘晃さん 「(ハクサイを)水炊きでやったが、甘みとうま味が出ていてめちゃくちゃうまい」