大手ビール会社が今年の事業戦略を相次いで発表しました。来年の酒税改正で需要の増加が期待されるビールを強化する方針です。
キリンビールは、標準的な価格帯としては17年ぶりの新ブランド「晴れ風」の販売が好調なことから、4月から家庭用に加えて業務用の展開も始めます。
来年10月の酒税改正でビールの税率が3年ぶりに下がるため、需要の増加を見越してビールの強化を図る考えです。
サッポロビールは、飲酒する人が減少傾向にあるなか、ブランドなどにこだわりを持たない「無関心層」に働き掛ける方針です。
主力商品の「黒ラベル」をテーマにしたイベントなど「体験」を重視した取り組みで、新たに200万人規模の顧客を獲得したいとしています。