岡山市の博物館で、学芸員の「推し」の資料や作品を集めた展覧会が開かれています。
(岡山県立博物館/宇垣匡雅 学芸員)
「私の『推し』はこの土器です」
岡山県立博物館で開かれている「博物館で推し活!展」です。
古文書や刀剣など、岡山県立博物館が保管する資料や作品の中から、7人の学芸員がそれぞれ選んだ「推し」、約60点を展示しています。
6世紀に身分の高い人の葬儀の時に使われたとされている土器です。土器に人が乗っているのが「推し」のポイントです。
(岡山県立博物館/宇垣匡雅 学芸員)
「ここに3人の人が立っていて、これが何をやっているのか……ぜひ皆さんも見てもらって、何だろうか想像してもらえるとうれしい」
学芸員にはそれぞれの専門分野があり、「推し」の理由もさまざまです。
(岡山県立博物館/松井今日子 学芸員)
「私の『推し』はこちらになります」
昭和の初めごろに岡山市の女性が嫁入り道具として持参した「たんす」です。引き出しを開けると、なぜか楽器のような音が鳴ります。
(岡山県立博物館/松井今日子 学芸員)
「着物の盗難防止の仕掛けとして、引き出しの奥にハーモニカが仕込んである」
ほかにも結った髪の高さが特徴的な阿弥陀如来坐像や、今ではほとんど残っていない安土桃山時代に作られた備前焼の茶碗など、会場には学芸員の「推し」がぎゅっと詰まっています。
この展覧会は1月26日まで開かれています。