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操山高校生徒自殺問題 岡山県教委が再発防止策を公表 生徒の遺族「不完全な状態での実施となり誠に無念」

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 2012年に岡山操山高校の生徒が自殺した問題で、15日、岡山県教育委員会が再発防止策を明らかにしました。この再発防止策に対して遺族は「不完全だ」とコメントしています。

 この問題は、2012年7月に岡山操山高校の野球部のマネージャーだった当時2年生の男子生徒が、監督から厳しい叱責を受けた後に自殺したものです。

 岡山県教委は2024年4月、教職員向けの体罰防止ハンドブックを改訂し具体的な事例を示すことや、生徒や保護者に体罰やハラスメントに関する動画を見てもらうことなどを盛り込んだ再発防止策の案を公表しました。しかし、男子生徒の遺族や有識者から修正を求められ、2024年9月に遺族に修正案を提示、このときも「不十分だ」などと指摘されました。

 岡山県教委は15日、2025年度から取り組む最終的な再発防止策を明らかにしました。教職員の理解度を確認するチェックシートを活用することを追加したほか、岡山操山高校で何が起きたかをこれまでより詳しく書くなどしています。

 再発防止策について遺族は、「全ての問題点には対応していない。不完全な状態での実施となり誠に無念」などとコメントしています。

 岡山県教委の中村正芳教育長は「効果検証の際に遺族に意見をいただきながら取り組んでまいりたい」などとコメントしています。

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