アメリカのトランプ大統領は心と体の性が異なるトランスジェンダーの軍への入隊禁止につながる大統領令に署名しました。
トランプ大統領が27日に署名したトランスジェンダーの軍への入隊を制限する大統領令には「兵士には肉体的・精神的健康が求められるため、ホルモン治療など継続的治療が必要であるトランスジェンダーは軍入隊に不適切である」と記載されています。
トランプ大統領は1期目の政権でもトランスジェンダーの入隊を禁止し、その後のバイデン政権によって撤回されていましたが、それをまた覆した形です。
こうした動きに対し、トランスジェンダーの退役軍人や州議会議員などは「国の安全保障体制や軍の弱体化につながる」と警告しています。
トランプ大統領は20日の大統領就任演説で「今後、政府の方針として性別は男性か女性の2つだけだ」と断言していて、政権発足以降、多様性や公平性への配慮を進めてきた企業の間でも方針を転換する動きが広がっています。