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崩壊間近とも…絶景に異変 “幻の橋”立ち入り禁止

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 雪の絶景にも異変が。崩壊間近といわれる“幻の橋”が立ち入り禁止になりました。

■“幻の橋”立ち入り禁止

 北海道上士幌町にあるタウシュベツ川橋梁(きょうりょう)です。旧国鉄の士幌線で使われていたコンクリート製のこの橋は、糠平湖が完成して水没…。水位が下がると、姿を現すことから“幻の橋”と呼ばれています。

 凍結した湖を渡って近付くと、そのたたずまいは壮観のひとこと。人気の観光スポットですが、少し残念な事態に…。

ひがし大雪自然ガイドセンター 河田充代表 「1月27日、月曜日から立ち入りをしないで下さいと」

 現在、糠平湖上への立入が全面禁止。橋に近付くことができなくなりました。

 湖底から噴き出るメタンガスがたまってできるガス穴が多発し、湖に落ちる危険が高まっているということで、例年より1カ月近く早い異例の措置です。

 写真家の岩崎量示さんが撮り続けているタウシュベツ川橋梁の映像。2年前の冬は、ほぼ水没していますが、今シーズンは湖の水位が低いことが分かります。

写真家 岩崎量示さん 「ここ数年、ガス穴が多いんですよね。水位が低いせいなのか、別の要因があるのか…ちょっと分からないんですけど」

 糠平湖は水力発電用のダム湖で、一日20センチ程度、水位が下がっていることも影響しています。

ひがし大雪自然ガイドセンター 河田充代表 「日に日に水が下がるので、氷が口を開けてくる」

 去年6月、橋脚の外壁が幅数メートルにわたって崩れ落ちたタウシュベツ川橋梁。凍ったり解けたりを繰り返したことで劣化が進み、「崩壊間近」とも言われています。

写真家 岩崎量示さん 「(湖上への立入禁止は)観光の目線で言うと残念ですが、橋にとっては水に沈まないことが長持ちさせるに一番良い。橋のことだけを考えれば確実にプラスの冬だろうなと」

 近付くことができなくなったタウシュベツ川橋梁ですが、湖畔から見ることはできるということです。

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