ニュース

岡山・鏡野町で風力発電計画 反対訴える住民らが町と企業の契約解除を求め要望書「請願の趣旨に逆行する」

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 岡山県鏡野町で東京の企業が計画している風力発電事業についてです。企業が地盤調査を行うため町が町有林を貸す契約を結んでいたことが分かり、計画の反対を訴える地元住民らのグループが、「契約解除」を求めて要望書を提出しました。

(鏡野風力発電を考える会/大角香櫻里 代表)
「議会軽視、かつ町民の思いに背く行為であると指摘せざるをえません」

 鏡野町の山崎親男町長に要望書を提出したのは、地元住民らでつくる「鏡野風力発電を考える会」などです。

 風力発電の計画があるのは鏡野町の富・羽出地区の山で、再生可能エネルギー事業を手掛ける東京の企業が、最大で高さ180m、25基の風車を設置するとしています。

 「考える会」は、2023年11月、環境への影響などが懸念されるとして、計画に反対するよう町議会に請願書を提出。2024年12月に採択されました。その後、「考える会」の開示請求で企業が地盤調査を行うため町が町有林を貸す契約を結んでいたことが明らかになりました。

 契約は請願が採択される前に結ばれたもので、採択後も解除されていません。

 「考える会」などは、「請願の趣旨に逆行する」として町に契約の解除を求めています。これに対し、山崎町長は「計画に賛成の住民もいるため中立的な立場で良し悪しを判断したい」と話しました。

(鏡野町/山崎親男 町長)
「行政としても将来に対して遺恨が残ってはだめだと、判断をする材料がほしい」

(鏡野風力発電を考える会/大角香櫻里 代表)
「町が事業を後押しするようなことをしているのは、おかしいのではないかと住民の気持ちとして『やめてもらいたい』という気持ちは、ずっと続けて伝えたい」

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース