厚生労働省は、iPS細胞を使った目の治療について『先進医療』として認めるかどうか本格的な検討に入りました。
iPS細胞から作った網膜細胞を加工したものを、視力が低下したり、暗い所で見えにくくなる『網膜色素上皮不全症」の患者に移植することで、見え方が改善できると期待されています。
神戸アイセンター病院は、これまで3人の患者に移植を実施。細胞が1年後も定着し、このうち1人は見え方が改善していることから、医療費の一部に公的保険が適用される『先進医療』として申請していました。
厚労省が6日に開いた専門家会議で本格的な検討に入り、認められた場合、iPS細胞を使う治療では初めてのケースとなります。
神戸アイセンター病院 栗本康夫院長 「最初のiPS細胞の臨床から10年経って社会実装するところまで来た。先進医療にすることで、より多くの患者に届けられる。(iPS細胞は)山中先生が発見した日本発の技術なので、この分野で世界の医療を牽引していきたい」