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「生きること諦めさせないで」高額療養費負担増を巡りがん患者らから悲痛な声

社会

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 高額な医療費の限度額を定める「高額療養費制度」の上限の引き上げが検討されていることを受け、がん患者らから「治療を断念しないとならなくなる」などの声が上がっています。

 高額療養費制度は1カ月あたりの医療費が高額になった場合、患者の年収や年齢に応じて設けられた上限を超えた分が後から払い戻される制度です。

 政府の予算案では、社会保障費の伸びを抑えるために負担する上限額を段階的に引き上げるとしていて、年収およそ650万円から770万円の層では、最終的に上限額が今よりも5万8000万円ほど増えます。

 「全国がん患者団体連合会」が行った緊急のアンケートでは、「すでに月の手取りの半分が治療費となっている」「生きることを諦めさせないで下さい」など患者らから悲痛な声が上がっていることが分かりました。

全国がん患者団体連合会 天野慎介理事長 「このまま引き上げが行われれば特に長期にわたって(治療の)継続を受けている患者と家族は大変な事になる。どうかいったん立ち止まっていただき、私たちの声を聞いてほしい」

 今後、アンケートを厚労大臣に提出して、上限額の引き上げを見直すよう訴えていくとしています。

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