ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から24日で3年です。これまでに双方の兵士合わせて12万人以上が死亡、ウクライナの民間人1万2000人以上が死亡するなど犠牲者は増え続けています。
23日、キーウ中心部の独立広場には亡くなった兵士を追悼するために多くの人が集まっていました。
家族で来た女性 「ここに来たのは兵士やその両親、子どもたちに感謝を伝えたいからです。私たちはヘルソンから避難してきました。兵士たちが何のために亡くなったか分かっています」
アラ・イエギザロフさん(75)は去年、東部・ドネツクの戦闘で対戦車ミサイル部隊に所属していた息子のドミトロさん(52)を亡くしました。
息子を亡くしたアラさん 「彼は戦車3両と歩兵戦闘車を撃破した20分後に亡くなりました。3人の子どもがいたのに。これ以上、多くの人に死んでほしくないです」
ゼレンスキー大統領は侵攻以来、ウクライナ兵4万6000人以上が死亡、38万人がけがをしたと明らかにしています。
ロシアは2022年9月以降、死者数を公表していませんが、BBCなどの調査では去年11月の時点で、7万8000人以上のロシア兵が死亡したとみられています。
アメリカのトランプ政権は早期停戦を目指し、ロシアと協議する姿勢を見せていますが、先行きは見通せない状況です。
「戦争はもうたくさん」と3年に及ぶ戦いに声を上げる一方で、戦争に負けるとどうなるのか、ウクライナの市民には不安や失望を隠さない人が多くいます。