フランスのマクロン大統領が5日、フランスの核兵器による抑止力をドイツなどヨーロッパの同盟国に拡大することについて議論を開始すると表明しました。
フランスのマクロン大統領は5日、国民に向けた演説で、ロシアの脅威を念頭にフランスの核兵器による抑止力、いわゆる「核の傘」をヨーロッパの同盟国に広げることについて議論を開始すると明らかにしました。
ドイツの次期首相の最有力とされるメルツ氏から提案があったと言い、「核兵器の運用」についての決定権はフランスの大統領のみが持つと主張しています。
また、マクロン大統領は「アメリカが我々の側にとどまると信じたいが、そうでない場合に備えなければならない」とし、来週にもヨーロッパの同盟国の軍司令官をパリに集めて停戦後のウクライナの安全保障について会議を開く方針です。