ウクライナとの和平合意を巡り、ロシアのプーチン大統領が条件付きで交渉に応じる意向だとアメリカメディアが報じました。
ブルームバーグ通信によりますと、ロシアのプーチン大統領は、ウクライナとの最終的な和平合意に向けて明確な枠組みが確立されることを条件に、一時停戦に向けた協議を始める意向を示しているということです。
ロシア側の関係者は、プーチン氏は「停戦後の平和維持の活動にどの国が参加するかなどの枠組みの確立を求めるだろう」と、指摘しています。
またブルームバーグ通信は、アメリカのトランプ大統領が停戦を呼び掛けて以来、「プーチン氏の初めての前向きな反応」だと伝えています。
そのうえで、プーチン氏の意向は先月、サウジアラビアで開かれたアメリカとロシアの高官協議のなかでアメリカ側に伝達されたということです。
トランプ大統領は、プーチン氏が和平を望んでいると「信じている」と述べる一方で、和平に向けた合意が実現するまでロシアへの制裁や関税の引き上げをちらつかせて、圧力を強めようとしています。