富山県の自宅で当時10代だった実の娘に性的暴行を加えた罪に問われている男の裁判で、実名で被害を訴えている娘が出廷し、「『絶望的。人生終わったな』と思った」などと証言しました。
大門広治被告(53)は2016年、自宅で当時16歳だった実の娘の福山里帆さん(25)に対する準強姦の罪に問われています。
今月11日に富山地裁で開かれた2回目の裁判に福山さんが出廷し、検察側に大門被告の「犯行時について」を問われると「母がいない時に限って被害に遭った」「『絶望的だな。人生終わったな』と思った」などと証言しました。
また、「家にも学校にも居場所はなく、死にたいと思った」と当時の悲痛な思いを述べました。
検察官から「言いたいことはあるか」と問われると、「なぜ私にこのようなことをしたのか聞きたい」「できるだけ罪を重くしてほしい」と述べました。
大門被告は去年12月の初公判で「性行為をしたことは間違いないが、しつけの範囲を超えた叱責(しっせき)はしていない」と無罪を主張しています。
次回の裁判は来月17日で、検察側の証人尋問が予定されています。