アメリカのトランプ大統領が関心を示しているデンマークの自治領・グリーンランドで総選挙が行われています。
グリーンランドで11日、31議席を争う総選挙の投票が始まりました。
アメリカのトランプ大統領が安全保障などを理由にグリーンランドの購入や投資に意欲を示すなか、アメリカとの関係や多額の経済援助を受けるデンマークからの独立の是非や時期が争点となっています。
現在11議席で第1党のイヌイット友愛党を率いるエーエデ自治政府首相はトランプ氏のグリーンランドへの関心は敬意を欠いていると指摘し、アメリカ以外の国との関係構築に意欲を示しています。
独立には賛成ですが、長期的な計画が必要としています。
また、イヌイット友愛党と連立を組み、10議席を持つ第2党のシウムット党は島に眠る天然資源の開発に力を入れ、経済的に自立したうえでデンマークからの独立を目指すと主張しています。
一方、最大野党で5議席を持つナレラク党はアメリカとの関係構築に最も意欲を示しているほか、独立の是非を問う住民投票を速やかに行うと主張して支持が高まっていると伝えられています。
投票は午後8時に締め切られ、日本時間の12日昼ごろには大勢が判明する見込みです。
