トランプ大統領が「日本はアメリカを守らない」と日米安保条約に不満を述べ、物議を醸しています。その発言の真意はどこにあるのでしょうか。
トランプ大統領 「日本を愛しているし、日本とは素晴らしい関係を築いているが日本とは興味深い取り決めがある。アメリカは日本を守らなければならないのに、日本がアメリカを守らなくていいのだ」
トランプ大統領が「不公平感」をにじませたのは“日米安全保障条約”。
1951年に締結。その後、1960年に改定され、日本と極東の国々の平和と安全を維持するため日米間の軍事関係が定められました。
確かにトランプ大統領が言うように、この条約ではアメリカには「日本の防衛義務」がある一方、日本にはアメリカを守る義務はありません。
ただ、その代わり日本は「米軍に基地提供などの義務」を担っていて、アジア・太平洋地域に睨みを利かす意味でもアメリカにメリットはあったはずなのですが…。
トランプ大統領 「誰がこんな取り引きをしたんだ？」
“アメリカファースト”を掲げるトランプ氏にとって日本を含む極東、そして世界の平和は「単なる無駄遣い」ということなのか。
これに石破総理大臣は…。
石破総理大臣 「これはご存じの通り非対称双務条約で、日本はアメリカに基地を提供する義務というのを負っていますよね。これは他のどの国も負っていないものであるということであって、一方的にアメリカが日本を守り、日本は一方的に守ってもらっていると、そういう関係だけではない」
