夜明け前のカーチェイス。まさかの事態となりました。
パリ南部で22日、逃走車が信号機に衝突。追い掛けてきたパトカーが追突します。そして、2人の警察官がパトカーを降りた直後でした…。
もう1台のパトカーが突っ込んできたのです。
現場が混乱するなか、警察官たちは逃走車の運転手らを車から引きずり出して確保。一件落着と思われましたが、そこへさらにもう1台のパトカーが…。
結局、計4台がからむ玉突き事故となり、現地メディアによりますと、13人が負傷し、うち10人が警察官。逃走車に乗っていたのは3人で、運転手は酒に酔った状態だったということです。
なぜ、こうした事態となったのでしょうか。
現場はピカソなど多くの芸術家が暮らしていたことで知られる「モンパルナス地区」。人気観光地ですが、カーチェイスが起きたのは午前6時前。出歩く人がほとんどおらず、スピードを出しやすい状況。
さらに近年、警察の制止を聞かず逃走するケースが急増していて、厳しい取り締まりが求められていた最中でした。