千葉の住宅で高齢夫婦が何者かに切り付けられた事件。逃走中の犯人が残したものなのか、現場には「2つの手掛かり」がありました。
■千葉で夫婦切り付け 犯人逃走中
周辺住民 「パトカーが鳴って、結構けたたましかった」
容疑者は逃走中。不審な人物も目撃されていました。
周辺住民 「外国人が外からのぞいていた」
殺人未遂事件が起きたのは千葉県成田市。JR成田線滑河駅から南東におよそ4キロ。田畑が広がり、住宅が点在するエリアです。
13日午後7時前、何者かが住宅に侵入。2人暮らしの70代の夫婦が首の辺りを切り付けられました。
捜査関係者によると、2人は夕食中に男1人に襲われたとみられます。妻は搬送の際、こう話していました。
襲われた妻 「変な人が入ってきて切られた」
2人の詳しいけがの状況は分かっていませんが、命に別状はないということです。
周辺住民 「まだ建ててそんなに経っていないのでは。でも20年は経っているかな。すごく感じのいい人。あいさつもするし、夫もあいさつして話をする。みんな年配。(この地域は)年配の人が多い。ここ来て(事件は)初めて、だから怖くて」
■現場に残る“2つの手がかり”
気になるのは、現場に残されていた“2つのもの”です。
現場に残されていた養生テープと手袋。なぜ持ち去らなかったのでしょうか。
元埼玉県警 捜査1課 佐々木成三氏 「養生テープがあるということは、緊縛する目的があったと考えるのが一般的。本来なら証拠は残さないと思うし、予定外に被害者が大声を出すとかそういったことがあれば犯意も弱いので逃げるということは十分考えられる」
事件との関連は分かっていませんが、不審な車や人物の目撃情報もあります。
近隣住民 「家族のグループLINEには『1週間前ぐらい前に外国人が外からのぞいていた』と話を聞いていた」 「友達が何か気持ち悪い車が止まっている時があったと、けさ聞いたばかり。何週間か前にあったと」 「こんな直線で何で止まっているんだろうという車もいたり」
佐々木成三氏 「都心ではなく離れた場所で、家と家の間が広くて高齢者の家が狙われていることになるので、一連の強盗事件(との関連)を疑わなければいけない」
警察は殺人未遂事件として、犯人の行方を追っています。