視聴者の皆さんの疑問に答える「みんなのハテナ」です。今回のテーマは「かまぼこ」です。揚げかまぼこの1世帯当たりの年間支出額、都市別ランキング。高松市は3位、岡山市は36位に入っています。
疑問に答えてくれるのは1910年創業、香川県観音寺市で天ぷら、ちくわなどを製造・販売して115年になる福弥蒲鉾の福島康史さんです。
かまぼこの由来は?(丸亀市 あうろ 68歳)他
(福弥蒲鉾 製造課長/福島康史さん)
「かまぼこは昔『ガマの穂』という植物の形に似ていたことから、かまぼこと名付けられた」
かまぼこの最初の形はちくわ型で、その形がガマの穂に似ていたことから「がまのほこ」と呼ばれやがて「かまぼこ」になったということです。
日本かまぼこ協会によると、「かまぼこ」というと板に載っている紅白の板かまぼこを連想する人が多いと思いますが、実は、魚肉を原料とした練り製品はすべて「かまぼこ」なんです。
(福弥蒲鉾 製造課長/福島康史さん)
「油で揚げるのが揚げかまぼこ、焼くのが焼きちくわ、蒸すのが蒸しかまぼこ、3つに分かれます」
ちなみに福弥蒲鉾で製造量が多いのは「焼きちくわ」だそうです。
原料の魚は何?(倉敷市 大将 76歳)他
(福弥蒲鉾 製造課長/福島康史さん)
「原料は白身魚を主に使っています。例えばスケトウダラとかイトヨリダイ、キントキダイ、太刀魚とヒメチなどブレンドして作っています」
調理法も揚げるか、蒸すか。また、ちくわなどそれぞれに応じて材料は使い分けているそうです。
福弥蒲鉾の人気商品「えび天」です。魚のすり身にミンチ状の小エビとしぼり豆腐を加えた練り物です。
(記者リポート)
「こちらでは定休日を除く10時~11時、揚げたてえび天を頂くことができます。いただきます。甘い、そしてとてもいい香りがします」
なぜ白とピンク?(高松市 さくらぱん 37歳)他
(福弥蒲鉾 製造課長/福島康史さん)
「白は魚が持っている白身魚の白で清浄(清くてけがれがない)のイメージ。ピンクは昔ながらの魔除けのようなイメージ的なもので縁起もので紅白」
なぜ板にのっている?(高松市 ゆのみかゆき 57歳)
(福弥蒲鉾 製造課長/福島康史さん)
「持ち運びが便利なことと、板にのせていることによってかまぼこの水分をうまく除去できる」
すり身は軟らかいので、崩れないように板の上にのせられているんですね。
なぜ山形なの?(倉敷市 きらり 50歳)他
(福弥蒲鉾 製造課長/福島康史さん)
「初日の出で半円形が縁起物としていいことからそういった形になっている」
ちなみに福弥蒲鉾では周りをストローで360度巻いた「さぬきすまき」というものがありますが、こちらは、昔のわらを現代はストローに代用しているとのことです。
正月前に値上がりするのはなぜ?(高松市 カレー星人 42歳)
(福弥蒲鉾 製造課長/福島康史さん)
「12月の年末の商品に関してはすり身もグレードアップの一番よいすり身を使っていますので、お値段も頂いております」
かまぼこは水分を含んでいるので長期保存には適しませんが、焼いたちくわやあげかまぼこは冷凍すれば1ヶ月程度は保存できるそうです。