西東京市の飲食店で店主の女性が刺されて死亡しました。この店では、去年5月にも車が突っ込む事件が起きていました。
■飲食店で女性死亡 以前もトラブル
雑居ビルの階段から今にも落ちそうな白い車。去年、都内の飲食店で泥酔した客が女性店主を殴り、その後、酔ったまま建物に車で突っ込みました。
この事件から約10カ月。同じ場所で今度は女性の遺体が発見されました。
事件があったのは東京・練馬区に隣接する西東京市。西武池袋線保谷駅から西に約400メートルの飲食店が複数入るビルです。
110番通報があったのは25日午前2時半ごろ、別の飲食店の従業員からでした。
別の飲食店の従業員(110番通報) 「スナックから水が流れてきて、営業ができなくて困っている」
警察が駆け付けたところ、水浸しの店内で男女2人が血を流して倒れているのを発見。
警視庁によりますと、カウンター内で仰向けに倒れていたのは店主の徳山智美さん(37)で、もう1人の40代の男性はカウンター手前で横になって倒れていたということです。
顔や首に複数の刺し傷のあった徳山さんは、その場で死亡が確認され、首などに傷のあった男性は意識不明の状態で搬送されています。店には刺したとみられる果物ナイフが残されていました。
町会長 「(徳山さんは)さっぱりした人。しゃべり方で誤解を受けるかもしれないが、心の中では何もない人。生前元気な姿を見ているからさみしい。ただ、トラブルは僕は分からない」
去年5月、徳山さんの飲食店が入るビルに車が突っ込み、当時のトラブルを撮影した画像には、頭に包帯を巻いた徳山さんも写っています。目撃者はその生々しい様子を語っていました。
西東京市で起こった飲食店店主が刺され、死亡した事件。
町会長 「昨年、ここに飛び込んだ車がある。白のワンボックスだったけど、それは田無警察署で処理されたので、ちょっと分からない」
捜査関係者によりますと、去年、建物に車で突っ込んだ男と建物内の飲食店店主・徳山さんは夫婦関係にあり、離婚話のもつれから去年5月のトラブルが発生。
目撃者 「すごく大きい音がしたので(店のドアを)開けてみたら車が上にあって」
さらに店内では、徳山さんにビール瓶で殴るなど暴行を加えていたといいます。
目撃者 「(徳山さんが)頭から血を流していた」
その後、2人は離婚し去年のトラブルとのつながりは不明ですが、警視庁は2つの事件の関連も視野に捜査を進めています。