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日本酒の輸出好調も「米不足・トランプ関税でダブルパンチ」IWC・SAKE部門審査始まる

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 世界最大規模のワイン品評会のサケ部門のコンテストが、ロンドンで始まりました。日本酒の輸出は好調ですが、関係者からは「米不足とトランプ関税でダブルパンチの状況」と懸念の声が聞かれました。

 「IWC=インターナショナル・ワイン・チャレンジ」の「SAKE部門」は、種類別に10部門に分けられ、銘柄などを伏せてテイスティングを行い審査します。

 来月末に受賞酒が発表され、9月には、最も優れた「チャンピオン・サケ」が選ばれます。

 日本食人気などを背景に日本酒の輸出は好調で、去年は、アメリカが輸出量では1位(約8003リットル・前年比123.1%増)、輸出額でも中国に次いで2位でした。(約114億円・前年比125.9%増)

日本酒造青年協議会 北原対馬会長 「日本の米不足、そしてアメリカによる関税の考え方の変化に伴って、日本酒蔵元は非常に厳しいダブルパンチを受けているような環境です」

 北原会長によりますと、コメ農家が酒造りに必要な酒米から食用米の生産に切り替える例が増えていて、今年秋の酒米の収穫量が大きく減るため、酒の価格も上がることになると懸念しています。

北原対馬会長 「アメリカは日本酒の最大消費地ですので、非常に先行きを危惧しています」

 また、「トランプ関税」によりアメリカ国内の物価が上昇すると、仕入れの見直しなどで厳しい状況に置かれると指摘します。

北原対馬会長 「(販売エリアを)アメリカだけに偏るのではなく、バランスよく輸出をしていくということも今回のトランプさんの政策によって我々も感じて学んでいるところです」

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