香川県多度津町の四国霊場の寺で無病息災や家内安全を祈願する「火渡り神事」が行われました。
瀬戸内海に面している多度津町の海岸寺です。
弘法大師と縁のある「不動明王」を祭っている四国の36寺院では毎年、持ち回りで火渡り神事を行っています。お遍路さんが納めたお札などをたき上げ、参拝客が無病息災や家内安全を願います。
ヒバの葉や枝などを積み上げた「護摩壇」が燃え上がると辺りは熱気に包まれました。修行者が参拝者の願いが記された木の札などを火の中に投げ込みます。
そして、炭になったまきを平らにならした後、灰の上をはだしで歩く「火渡り」が行われました。
先頭は山伏さん。まだ炎が上がっていて見るからに熱そうです。その後、一般の参拝客が続きます。
(記者リポート)
「人生初体験、火渡り行ってまいります」
(歩き終えて…)「煩悩がこれで消えたと思います。スキッとしました」
四国や中国地方などから集まった参拝客が次々と炭の上を渡り、心身を清めていました。
(火渡りをした参拝客は―)
「初めて参加してよかったです。気持ちの変化はちょっと落ち着くような感じです」
「よかったです。なんか横の方がまだ炎があってなんか緊張しました」