ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

伊東市長の学歴詐称疑惑で新証言「押印されていた」 百条委が卒業証書の提出要請

社会

ADVERTISEMENT

ADVERTISEMENT


 11日、静岡県伊東市の市長の学歴問題を調査する百条委員会の初会合が行われました。証言台に立った市役所の担当課長は、市長に卒業証書のコピーは可能か相談したところ、必要ないと断られたと証言しました。

■“疑惑の卒業証書”新証言「押印されていた」

 11日、市長室を訪れたのはイタリア人の兄弟。報道陣のあまりの多さに落ち着かない様子です。そこへ伊東市の田久保真紀市長です。

 この日の公務は、イタリアのリエティからやって来た交換留学生との交流会。記念撮影では、カメラマンから「笑顔でお願いします」と言われても、表情はこわばったまま。すでに辞職を表明している田久保市長は、伊東市の良さをイタリアでも広めてほしいと伝えました。

 その同時刻、議会では、市長の学歴詐称疑惑を調べる百条委員会の初会合が行われました。証人尋問に出席したのは、市の広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記載した秘書広報課の職員です。

委員 「大学卒業という記載はあったのか」 山下明子秘書広報課長 「私の記憶では、卒業とは書いていなかったと思う。その後、私から卒業証書を見せてくださいとお願いして、6月4日に見せていただいたので卒業で問題ないだろうと判断した」

 「卒業証書」とされる文書を見せてもらったといいます。

 以前、議長に対しては「チラ見せ」でした。

伊東市議会 中島弘道議長 「サッと出されてサッと目を向けたらスッとひかれて。チラ見です」 「課長は表紙とか中の内容まで、しっかりと卒業証書と思えるほど、時間をかけて見せていただいたのか」

山下秘書広報課長 「基本何か疑いを持って見ているわけではないので、特段問題があるとは思いませんでしたし、ちゃんと赤い校印も押してあって、お名前と全体的なものを見た中で、平成4年3月の卒業なんですねと」

 その文書には印鑑もあり、怪しいところはなかったといいます。ただ、今思い返せば、市長の態度に不可解な部分もあったそうです。

山下秘書広報課長 「コピーを取ることは可能ですかとご相談はしたのですが、そこまでの必要はないのではないかと」

■百条委が卒業証書の提出要請

 百条委員会は田久保市長に対し、「卒業証書」の提出を要請しました。田久保市長はこれまでに、卒業証書を議会ではなく静岡地検に提出すると述べています。

「(Q.静岡地検より市議会への提出を優先すべきでは)その点につきましてもしっかりと関係者と相談して回答したい、そのように考えております」

 百条委員会への卒業証書の提出期限は18日午後4時です。

百条委員会 井戸清司委員長 「とにかく日程をどんどん詰めて、しっかりと先手を打ってやっていきたいなと思っています 」

(「グッド!モーニング」2025年7月12日放送分より)

関連ニュース

全国ニュース(ANN NEWS)

新着ニュース