3日後に投開票を迎える参議院選挙。17日は全国屈指の保守王国・富山についてです。
有権者に占める自民党員の割合が全国トップクラスの保守王国・富山で自民党の危機感が高まっています。
自民 現職 堂故茂氏 「何としても国益を守る。まさに政治の正念場です。そんな時にもかかわらず皆さんから聞かれるのは『自民党、何しとんがや』と『エラーばっかりでしっかりしろ』と」
物価高対策を巡っては、有権者から「消費税を下げないなら応援できない」などの批判も寄せられ、さらに、富山選出の田畑衆院議員の裏金問題や不適切な党員登録問題の影響が懸念されています。
選挙戦も終盤の16日、石破総理が応援に入り「物価上昇を上回る賃金上昇を地方から実現する」と強調し、支持を訴えました。
自民党の牙城で、互角の激しい戦いをしているのが国民の新人です。
玉木代表は「保守王国でなんとか勝利したいと思ってテコ入れに来た」と議席獲得に意欲をみせます。
国民 新人 庭田幸恵氏 「なぜ国の懐ばかり豊かになって私たちの暮らしが豊かにならないのか。今の政治が間違っているからです。今の政治が国民目線じゃないからです。保守王国と言われているこの富山県に住んでいる皆さんも、もう目覚めていると信じています」
客室乗務員やアナウンサーのほか人材育成などを行う会社を設立した経験を武器に、現役世代をターゲットにした政策を前面に掲げています。
立憲は今回擁立を見送り、労働組合の連合とともに国民の新人の支援に回っています。
追う展開となっているのは参政と共産の新人です。
今年4月の富山市議会議員選挙で初めて議席を獲得するなど勢いを増す参政党は、自民党の支持層からの得票も期待します。
参政 新人 田保智世氏 「どこかに縛られた、どこかにおもねった、日本人のことを見ていない明らかにおかしな政策。そんなものを潰すために私たちはいます」
共産は野党候補の一本化には乗らず、独自候補で戦います。
共産 新人 坂本洋史氏 「物価高騰のもとで暮らしをいかに守るのかが問われる選挙でございます。私はそのために消費税を廃止を目指し緊急に5%にすることを訴えます」
その他、富山選挙区にはご覧の方が立候補しています。