トランプ大統領は自殺したアメリカの富豪を巡る陰謀論を「デマだ」と断じたうえで、反発する自身の支持層のMAGA派の一部を「愚か」と呼び、激しく批判しました。
トランプ大統領 「デマだ。民主党に仕組まれた大きなデマだ。一部の愚かな共和党員と馬鹿な共和党員がわなにはまった」
トランプ大統領は16日、エプスタイン氏の事件の処理を巡ってMAGA派からの反発が収まらないことへのいら立ちを露わにしました。
MAGA派は拘置所で自殺したとされる大富豪のエプスタイン氏が少女買春をあっせんし、大物政治家を含む「顧客リスト」が存在すると主張してきました。
エプスタイン氏の死因を巡っても口封じのために殺害されたとするなど根拠不明の「陰謀論」を唱えてきましたが、司法省は今月上旬、いずれも否定しました。
こうした対応にエリート層が支配する「闇の政府」が捜査を妨害したと訴えていたMAGA派の一部は激しく反発し、政権の批判に発展していました。
トランプ大統領は司法長官を擁護するなど事態の沈静化を図りましたが、去年の大統領選で「闇の政府」打倒を公約に掲げていただけに反発は根強く、騒動は当面、続きそうです。