アメリカの4月から6月までのGDP(国内総生産)の伸び率は年率に換算してプラス3.0%でした。
アメリカ商務省が今月30日に発表した4月から6月までのGDPの速報値によりますと、伸び率は前の3カ月に比べて年率換算でプラス3.0%となり、市場予想の2.4%程度を上回りました。
1月から3月にかけてはトランプ関税を控えた「駆け込み輸入」がGDPを押し下げてマイナス成長となりましたが、4月から6月にかけてはこの反動で輸入が大幅に減り、GDPを押し上げました。
GDPの7割を占める個人消費はプラス1.4%と、前の期のプラス0.5%から持ち直しました。
関税による物価の上昇はまだ本格化しておらず、アメリカ経済の堅調さを示した結果と言えます。
トランプ大統領は自身のSNSにGDPの結果について「予想を大きく上回った」と投稿し、FRB(連邦準備制度理事会)に対して速やかに利下げするよう求めました。