越中の小京都と呼ばれる富山県南砺市の城端地区で、秋の訪れを告げる「城端むぎや祭」が開かれました。
「城端むぎや祭」は富山を代表する民謡「麦屋節」に合わせて街中で踊りを繰り広げる秋の風物詩です。
今年は「麦屋節」が城端地区に伝わって100年の節目となります。
その由来は大正時代、城端の隣にあたる五箇山に伝わる「五箇山麦屋節」が東京で初めて開かれた民俗芸能大会で日本の七大民謡に選ばれたことに始まります。
その後、一行が帰る途中、麓の城端で麦屋節を披露したことがきっかけとなり、今日の祭りにつながる形で受け継がれたといいます。
また、今年は能登地震復興の願いも込めて輪島市の門前町に伝わる「能登麦屋節」の保存会メンバーが招待されました。
訪れた人々は歴史と伝統芸能のつながり、そして復興への思いを感じながら祭りを楽しんでいました。