2025年6月、有毒植物「イヌサフラン」を食べた80代の岡山県民が死亡したことが分かりました。「イヌサフラン」は「コルチカム」という名前で観賞用に販売されている植物で、岡山県が注意を呼び掛けています。
岡山県によりますと、6月下旬、岡山県警から県保健所に「イヌサフランを食べたことによる死亡疑いがあり、詳しく検査する」と連絡がありました。
死亡したのは、80代の岡山県民で、自宅の庭のプランターに植えていたイヌサフランの球根をタマネギと誤認し、調理して食べていました。
イヌサフランは有毒成分「コルヒチン」を含み、食べると嘔吐や腹痛、下痢などの症状を引き起こします。
9月11日、岡山県警から「コルヒチンが検出された」と連絡があったことから、県保健所が「イヌサフランによる食中毒」と断定しました。
全国では過去10年間でイヌサフランによる食中毒が22件発生し、14人が死亡しています。岡山県で食中毒が出たのは初めてです。
岡山県では「観賞用の花壇と家庭菜園は別につくり、一緒に植えない。植えた場所に植物の名札をつけておく」など注意を呼び掛けています。