機械メーカー「大川原化工機」を巡る冤罪(えんざい)事件の検証結果を踏まえ、警視庁公安部は事件捜査を監督・指導する「公安捜査監督指導室」を設置しました。
警視庁公安部に1日付で発足した「公安捜査監督指導室」は室長をトップとした約20人体制で、重要事件について捜査が適正に行われているか監督・指導する役割を担います。
大川原化工機の事件捜査を巡り、「捜査指揮系統の機能不全」などに言及した検証結果を踏まえた再発防止策で、法令解釈に関する指導・教養なども行います。
発足式で若田英公安部長は「必要に応じて立ち止まり、捜査方針を大きく見直すこともできる公正かつ健全な組織運営を確立しなければならない」と訓示しました。
警視庁では公安部長が取り仕切る「部長捜査会議」が導入され、捜査上の消極的な要素や進捗状況を報告する機会を設けるなど再発防止策の取り組みが行われています。