自民党の新総裁に高市氏が選ばれたことを中国はどう見ているのでしょうか。北京から報告です。
(冨坂範明記者報告) 自民党総裁選への関心は中国でも非常に強く、大手サイトの検索ランキングではすぐに「1位」となりました。
ネットには「超右翼だ」「反中の首相が誕生する」といった極端なコメントも早速書き込まれています。
専門家からは、今回は明言を避けていますが、靖国神社の参拝が日中関係に与える影響を懸念する声がありました。
また、靖国以上に中国が警戒しているのが台湾の問題です。中国政府は頼清徳政権を「台湾独立派」とみなして強く警戒していますが、高市氏は今年の4月に台湾を訪問し、頼氏と会談をしています。
この距離の近さを懸念する声もありますが、高市さんも総裁になった以上は、慎重なかじ取りをするのではという声も聞かれます。
中国側も本音では、米中対立を抱えるなかで日本との関係を安定させたい思惑があります。高市さんがどんな日中関係のビジョンを打ち出すのか、中国は注目しています。