EUは、ヨーロッパ域内にあるロシアの凍結資産を活用し、ウクライナに無利子で融資する「賠償ローン」の案を明らかにしました。
EUの欧州委員会が3日に発表した「賠償ローン」は、凍結されたロシア資産を原資に900億ユーロ、およそ16兆3000億円を拠出し、ウクライナに無利子で融資する案です。
この額はウクライナが今後2年間で必要になる資金の3分の2にあたると試算しています。
欧州委員会は、融資はロシアが戦後に負う戦争賠償を前倒して使う立て付けのため、ウクライナに返済義務は生じないと説明しています。
EUのフォンデアライエン委員長は、「ロシアが交渉の席に着く動機になるはずだ」としています。
また、この案とは別にEU予算を活用した国際市場からの資金調達案も示されました。