韓国で薄毛治療への保険適用を巡る議論が巻き起こっています。李在明(イ・ジェミョン)大統領は「生存の問題だ」として適用の検討を指示しました。
李大統領は16日、保健福祉省に対し、薄毛治療薬への健康保険適用を検討するように指示しました。
保健福祉省は円形脱毛症などには現在も保険が適用されている一方、遺伝による薄毛は「症状があったり、命に影響を及ぼしたりする疾患ではない」と適用に否定的な見解を示しています。
これに対して李大統領は「昔は美容の問題だったが最近は生存の問題として捉えられている」と強調し、負担費用などの検討を求めました。
韓国では若い男性を中心に就職活動や結婚でも「髪の毛が重要だ」とする認識が強く、ネット上でも「若者の自信や進路にも直結する問題だ」「薄毛は第一印象が悪く、入社面接で落ちることも多い」と保険適用を求める声が上がっています。
一方で「なぜ美容に国のお金を使うのか」などと反対の意見も多く、議論が活発化しています。