14日に世界が注目したのが米中首脳会談です。今さら聞けない米中関係の疑問にズバリお答えします。
■“両国の狙い”優先したいことは?
60代の女性には、たくさんのハテナが浮かんでいました。
60代の人 「なんで?今、中国に行ってどうするの?何したいの?という感じ。(疑問が)多すぎて、なぜ?なぜ?なぜ?」
アメリカ政治に詳しい専門家と中国情勢に詳しい専門家に今さら聞けない素朴な疑問をぶつけてみました。
まずは多くの人から挙がった「そもそもの疑問」です。
60代の人 「(米中は)仲悪いと思うけど、なぜ会談が成立したのかな?」
なぜ、ライバルでもある2つの大国の会談が実現したのでしょうか。
トランプ大統領が見据えるのは約半年後に迫った中間選挙だといいます。
アメリカ政治に詳しい中林美恵子氏 「アメリカ側からすると中間選挙も控え、今、経済がインフレで厳しいなか、中国とうまくいけばマーケットも喜ぶし、産業界もいい貿易・市場を得られる。株価も上がるかもしれない」
そのトランプ大統領の訪中ですが、習主席にとっては…。
中国情勢に詳しい興梠一郎氏 「トランプ大統領が中国に来るだけで“ありがたい”。米中関係が緊張状態にあり、関税など色々な問題があるなかで、“2大大国の首脳が北京でサシで話す”、このメッセージがすごく大事。(融和の)イメージが非常に重要、中国側にとっては」
では、お互いが成功を収めたい今回の会談で…。
50代の人 「(両国の)一番の関心事というか、プラオリティー(優先度)の高い分野は何になるのかなと」
米中首脳会談のテーマは多岐にわたるといわれていますが、トランプ大統領にとって優先度が高いものは…。
アメリカ政治に詳しい中林美恵子氏 「トランプ大統領が欲しいものを5つのBと呼んでいる。『ボーイング=飛行機』『ビーフ、ビーンズ=農産物』、投資と貿易に関する委員会を作りたいという思いから『ボードオブトレード』『ボードオブインベストメント』。そのうちのいくつをトランプ大統領がとることができるのかに注目が集まる」
習主席にとっての最重要テーマは何なのでしょうか。
中国情勢に詳しい興梠一郎氏 「安全保障面では台湾問題が一番大事だが、当面の問題で優先順位が一番なのは関税。今、中国経済はデフレでよくなく内需が弱っているので、せめて輸出で伸ばしたい。でも関税がかかったままだと難しいので実は一番の優先順位は経済」
一方で、私たちの生活にも関わるこの問題については…。
女性 「イランが封鎖を解除してアメリカと折り合いがつく?中国はどこへ向かっている?」
米中首脳会談でイラン情勢に進展は見いだせるのでしょうか。
中国情勢に詳しい興梠一郎氏 「(イラン情勢では)中国も困っている、ホルムズ海峡の封鎖は一番困る、これはアメリカと一致している、日本とも一致している。でも、あまり表でイラン問題について言いたくない。イランに嫌われて中東の拠点を失う懸念がある。“イラン問題の早期解決”など、あいまいな言い方で終わるのでは」
■なぜ訪中?会談の場所の意味
続いて挙がったのは「会談場所」に関する疑問です。
80代の人 「なぜドナルドさんが中国へ行くんだろう?」
今回、約9年ぶりに中国を訪れたトランプ大統領ですが、なぜ会談がアメリカではなく中国で開催されたのでしょうか。
アメリカ政治に詳しい中林美恵子氏 「基本的にはトランプ大統領が自分の政治的な課題として、ずっと中国とビッグディールをしたいと言っていた、その一環で中国に行きたいと考えていた。『行きたい』を受け、『国賓でどうぞ』と主催する場合も。(国賓として)呼ばれる方は気持ちのいいものだし、良好な関係のアピールにつながる、それが国同士の外交」
ちなみに…。
20代の人 「あまり(会談)場所詳しくないので、どこでやっているのか気になる」
会談が行われた北京の人民大会堂とはどんな場所なのでしょうか。
中国情勢に詳しい興梠一郎氏 「(中国の)議会、国会。通常、そこのホールの中で外交の交渉をやるので珍しくない。ただ色々な儀式は国賓待遇の順番でやっている」
■“勝負ネクタイ”色に意味が?
映像を見て、こんな疑問を抱いた男性は…。
20代の人 「“勝負ネクタイ”ですかね?2人とも“勝負ネクタイ”的なやつで合わせてきた?」
14日の両首脳は2人ともネクタイが同じ赤系ですが…。
アメリカ政治に詳しい中林美恵子氏 「今回の会談は相当エネルギーを注いでいることになるだろうと」
ネクタイの色からも両首脳の思惑が透けて見えるといいます。
アメリカ政治に詳しい中林美恵子氏 「中国は赤を大事にする国。習近平氏が喜ぶ色を身に着けることでトランプ大統領がほしいビジネスのディールを引き出せるか、今回の会談は相当エネルギーを注いでいることになる」
中国側は…。
中国情勢に詳しい興梠一郎氏 「中国側はおめでたい時など赤。嬉しい、(トランプ氏が)来てくれて。2大大国イメージが発信できる。これを非常に重視し、外に見せている」