岡山・香川の頑張る高校生を応援する青春のキセキです。今回は、商業高校の威信をかけた熱い戦いです。70年以上の歴史を誇る、岡山東商業と倉敷商業の「定期戦」。高校の伝統と誇りをかけ、全校生徒で繰り広げる熱き戦いの決着は。
5月12日、岡山市北区のシゲトーアリーナ岡山にぞくぞくと集まってくる生徒たち。
岡山東商業高校と倉敷商業高校。両校の生徒合わせて約2000人が参加する学校対抗試合「定期戦」が行われる日です。
お互いの生徒会長に、この一戦にかける思いを聞いてみると……
(岡山東商 生徒会長/根木彩葉さん)
「一番活気があるというか、みんなのボルテージが一番上がっている行事。東商は現在3連敗中と、とても悔しい結果が続いているので、今年こそ絶対に東商が勝利して優勝旗を奪還します」
(倉敷商 生徒会長/本田京香さん)
「東商とバチバチにやり合って、しっかり優勝旗を倉敷商に持って帰って、キラキラ輝いた生徒会長ライフを存分にできるように4連覇目指していきたいと思います!」
東商と倉商はともに明治時代の創立で、卒業生の数は両校合わせて延べ6万5000人ほど。
定期戦の歴史は古く、学校によりますと、始まったのは70年以上前の1954年。野球部同士の対抗戦がきっかけでした。
その後、形を変えながら、現在では全校生徒が参加し、競技だけでなく応援でも競い合うような学校随一のビッグイベントとなりました。
ちなみに、通算成績を見ると東商44勝、倉商15勝で、東商が大きくリードするも倉商が現在3連勝中。学校の歴史と誇りをかけた「定期戦」がいよいよ始まります。
(岡山東商)
「きょう、この定期戦で優勝するのは~?」
「東商!」
(倉敷商)
「目指せ四連覇! せーの!」
「ビクトリー!」
定期戦で行われる種目はバレーボールや卓球、バスケットボールなど9競技。競技や男女別の15種目で争い、勝利すれば勝ち点2、引き分けや負けは勝ち点1を獲得できます。合計得点が高い方が定期戦の勝者となります。
インターハイなど全国舞台での活躍を目指す部活も多い両校。全校生徒が見守る中、真剣勝負が繰り広げられます。
それでも、頑張る姿やスーパープレイには両校から惜しみない拍手が送られます。
(走り高跳びの大会記録を更新)
「みんなの応援がいつもより近いので、すっごい気持ちよかった」
一方、こんなことも……
(東商と倉商の生徒)
「おんなじ中学校の元バレー部。(中学の)卒業式以来、久しぶりに会えてうれしいのもあるし、こうやってやり合う場もあるのでとても楽しみ」
定期戦記念Tシャツで我が子を応援する保護者の姿も。
(当時生徒として参加)
「すごい昔の話なので、でもすごい盛り上がっていい思い出。当時から変わらない、絶対勝つぞみたいな」
「学校みんなが一致団結している感じがすごくいい。何年前? 30年? 28年? 30年?」
朝から激闘を繰り広げた両校。午前の部を終えた点数は、なんと21対21の同点。
午後の競技は1種目。定期戦の始まりとなった「野球」での決着です。定期戦を締めくくる試合に、応援席の盛り上がりも最高潮に。
夏の甲子園出場回数岡山県1位で並ぶ両校の野球部。スタンドからのエールに、野球部員たちも気迫みなぎるプレーで応えます。
熱い戦いの勝者は……
(閉会式のアナウンス)
「成績発表。第73回岡山東商業対倉敷商業定期戦の総合得点は、22対23……倉敷商業の勝利でした!」
野球を3対0で勝利した倉商が見事、定期戦に勝利。倉商として54年ぶりとなる、定期戦4連勝を成し遂げました!
(倉敷商 生徒会長/本田京香さん)
「取ったぞ~!」
(岡山東商/二木信輔 校長)
「全国に高校が約3500校あります。もしかしたらこれだけの部活が1日かけて戦える(定期戦)は、もしかしたら片手ぐらいの高校しか残っていないんじゃないかなと思っている。本当にありがとうということを言いたい」
倉商の勝利で幕を閉じた2026年の定期戦。両校の健闘をたたえ合い、青空に歌声を響かせます。
(岡山東商 生徒会長/根木彩葉さん)
「私が見てても倉商と東商の戦いじゃなくて、お互いに高め合っているのを感じた」
(倉敷商 生徒会長/本田京香さん)
「学校は違うけど、競技や応援を通してより一層両校の絆が深まったと思う。全国で定期戦と言えば倉商と東商ぐらいになったらうれしい」
歴史と伝統をこの先も――
(2026年5月13日放送「News Park KSB」より)