香川県さぬき市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザへの感染が疑われています。10日の遺伝子検査で感染の有無が確認できなかったため、農林水産省の職員らが現場の養鶏場に入って再検査用のサンプルを入手しました。
香川県によりますと、10日午前、さぬき市の養鶏場から「一晩で通常の5倍にあたる55羽のニワトリが死んだ」と東部家畜保健衛生所に連絡がありました。鳥インフルエンザの簡易検査では11羽中3羽が「陽性」でした。 しかしその後の遺伝子検査の結果がはっきりせず、最終判定ができませんでした。
再検査用のサンプルを入手するため、農林水産省と香川県の職員らが11日、現場の養鶏場に入りました。結果は早ければ12日未明にも判明する見通しです。 高病原性鳥インフルエンザへの感染が確定すれば家畜としては今シーズン全国で初めてとなり、香川県はこの養鶏場の全てのニワトリを殺処分する方針です。
この養鶏場では、8棟の建物で約5万羽を飼育していますが、死んだニワトリは全て同じ棟にいて、10日の連絡後も31羽が死にました。一方、この養鶏場では1月8日からニワトリの大量死が続いていて、家畜保健衛生所への連絡の遅れも指摘されています。