国は裁判での和解を通してアスベストによる健康被害の賠償を進めています。岡山県でも国の通知を受けたアスベスト工場の元従業員の遺族が訴えを起こしました。
訴えを起こしたのは倉敷市のアスベスト製品を作る工場で働いていた従業員2人の遺族です。
国は2014年の大阪泉南アスベスト訴訟の最高裁判決を踏まえ賠償金を支払う要件を満たす被害者や遺族に国を提訴するよう書面で通知しています。倉敷市の原告は国の規制が不十分だったとして2860万円の賠償金を求めています。 弁護団によりますと国からの通知を受けた人で相談があった人は3割に満たないそうです。
（弁護団／奥津晋 弁護士） 「国に対して請求できるということまで分かってない方はかなりの数いるのでは、少なくとも相談はしていただきたい」
